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| 課題1 (Project1):コンヴァージョン「蔵春閣」担当講師(tutor in charge):坂牛卓、広瀬毅TA:内堀佑紀(M1)、加藤伸康(M1) ■1.課題について 
 □1-1.課題主旨 日本のモダニズム建築は大半が戦後に生まれたといってよい、つまり旧いものは既に半世紀たっている。 半世紀の間に建築には二つのことが訪れる。 a. 物理的に老化して、壁のタイルが剥がれたり、塗装が落ちたりする。もちろん表面的な老化だけでなく、ひどいものは構造体である、柱、梁、壁が物理的に当初強度を保持できなくなる場合もある。 b. また第二は社会のニーズが半世紀前とは異なったものになる。例えばその昔は事務所が社会に足りなかったものが、現在は事務所は余っていて住宅が足りないという現象がおこったりする。 そこで今回の課題はこうした戦後のモダニズム建築をa、bの両面から再生し、現代的な建物にそして現代の ニーズを満足させかつ、現代的なデザインを刻印した建物に作り変えることを目的とする。 
 □1-2.課題の取り組み方 1. 対象建物のどこが「旧いことで」価値を減じていて、どこが「旧いからこそ」価値を高めているかをよく見極める。 2. 対象建物の構造を見極める。その構造を変えるのか、変えないのか、構造以外の部位をどこまで入れ替えるのか、そのままにするのかを考える。 3. 対象建物の周辺状況を足であるいてよく観察する。その観察の中から、その場所にあったら街が楽しく、生き生きとしたものに変えられるであろう要素(使われ方)を考える。 4. ではその要素(使われ方)はどんな形、空間、色、材料だったらぴったりだろうか?もちろんそれは対象建築物と調和したり、対立したりするであろう。 
 □1-3.対象建物および敷地条件 対象建物および敷地は図に示された敷地の範囲とする。 対象建物 : 蔵春閣、 構造 : 鉄筋コンクリート造 規模 : 地上3階 現在用途 : 城山公民館の分館 建築面積(延床面積):509(1722)平米 用途地域 : 公園 
 □1-4.設計条件 以下の要件を満たした設計を行いなさい。 1-4-1,計画規模 ・敷地面積 : 対象建物敷地内 ・建築面積 : 自由 ・延床面積 : 現状規模+500平米以上かつ現状規模+2000平米以下 ・高さ : 自由 ・法的制約は今回特に留意しないでよい 1-4-2.要求室および面積 各自の設定した使われ方にあわせて、必要諸室を自ら類似建物、資料集成から検討し面積表を作成する。 
 
 ■2.授業の計画と評価について 
 □2-1.授業計画 週 授業日 課題 第1週 4月13日(火) ・説明、敷地確認(敷地模型作成にともなう調査) 第2週 4月20日(火) エスキース1 ・スライドレクチャー ・テーマのプレゼンテーション(A3用紙1枚にまとめてくる) ・敷地模型[A1サイズ]の仮提出(各グループ) 第3週 4月27日(火) エスキース2 ・テーマ(コンセプト)の設定 ・配置図を兼ねた平面図(1/200) ・模型 ・敷地模型[A1サイズ]の提出(各グループ) 第4週 5月11日(火) エスキース3 ・平面、立面、断面計画(1/200) ・模型 第5週 5月18日(火) エスキース4 ・平面、立面、断面計画(1/200)と矩形図(1/20、1/50) ・模型 第6週 5月25日(火) エスキース5 ・平面、立面、断面計画(1/200)と矩形図(1/20、1/50) ・模型 5月28日(火) 図面提出 6月03日(金) 模型提出 
 第7週 6月04日(火) 講評会 
 注意!! 講義の準備をしてきていない者については、エスキースを受ける資格がないものとします。 
 □2-2.図面提出日 5月28日(火)(13:00〜 建築棟製図室) 遅れて提出した者は作品点から5点減点します。 □2-2.模型及びフォトモンタージュ提出日 6月03日(金)(12:10〜13:00 建築棟製図室) 未提出者は単位を取得できません。未提出者は単 位を取得できません。また、遅れて提出した者は、作品点から15点減点して評価します。 
 □2-3.最終提出図面 ・計画概要及び計画要旨 ・各階平面図 1/200 1階は配置図を兼ね、造園・舗装などの外構を表現 ・立面図 1/200 4面 ・断面図 1/200 空間説明のため必要な部分は全て表現 ・部分ディテール 1/20〜50 もっとも表現したい部分 ・内観パース ・模型 1/200 ・フォトモンタージュ 
 提出図面の表現技法は自由とするが、上記の内容を必ず含むこと。 また、図面サイズはすべてA2、枚数は限定しない。 なお、図面のレイアウトやレタリングなどの表現も評価の対象となるので、よく検討すること。 
 □2-4.成績評価方法 成績は、最終提出図面の作品点で評価します。ただし、授業回数(計14回)の1/3以上欠席した者は、不受講となります。 |